生産性の話

その昔、15年ぐらい前でしょうか。すごく難しいというか、難解なと言うか、ある時期にならないと見えてこない仕様の仕組みを考えてまして、1人でずっと抱えてました。

 

いつかは出来るのですけれども、待っている人たちはたまりません。

 

ほんとギリギリになって結末が見えた時、一気にフローを描いて、と言うか描ける人に伝えて、1日で動くものを作りました。

 

その時はああ、終わったぐらいにしか考えられなかったんですけど、よく考えたら生産性の低い話ですよね。

 

考えてる時に、考え方の考え方を共有しても良かったのかもしれません。

 

そこのエンジンの部分ができれば、あとはその組み合わせとわかっていたので、トラブル時の対応とか、過渡期のケーススタディとかは全てそこから出しました。あっという間に、動き方が見えたんです。

 

ヒヤヒヤしました。本当に。もう限界でしたし、お陰で頭が湧いちゃって、いまでも病院通いです。

 

それから15年ぐらい経つわけなんですけど、今はかなりやり方を変えました。

 

半分ぐらいで、終わりにしてしまうという事です。自分は半分考える。

 

で?どう?なんて聞いてみて、難産な後半部分は委ねちゃいます。すると、いい終わり方を考えてる人がいたり、そもそも論を持っている人がいたりするので、その考えにフィットする方向にすれば良いだけなんです。多くの人は結論ありきで考えていて、プロセス設計からする人は非常に稀なんですね。

 

やり方がわからんと。

 

ですから、1から50までを私のパートとしました。

 

1から100まで考えなくていいんですね。

 

この事で、改善した歩留まりは、残業ゼロっていう結果になりました。

 

そりゃそうです。仕事が半分なんですから。その代わり、残業代というサラリーが減りました。マンション生活の維持もできなくなりました。

 

で、今逗子に引っ越したってわけなんです。

 

人生、なにが起こるかわかりませんね。