ニューラルエンジン

アップルの新商品発表、なかなか強烈でしたが、やはり白眉は新しくなった、iPadProでした。

 

機械処理的な性能もものすごいのですが、一番驚いたのが、Adobe社のフォトショップのデモ。

 

フルサイズのフォトショップがついにiPadにお目見えということで、それだけでも、相当なことですが(他のタブレットじゃ考えられない)、153ものレイヤーが扱え、そして

 

「ご覧ください、このARモード!」

 

最初は意味不明なことやるなぁって思ったのです。いやそれフォトショじゃねーし!なんて。

 

よく考えてみると、A12Bionicのニューラルエンジンは、描いた絵で多段階に重なったレイヤーを、適切にまとめ、動的なもの、静的なものを自動判定し、動的なものはその種類を判別し

 

「ちょうちょが飛ぶ」

 

なんだか昔のアニメで見た、おじさんが描いた絵が動くみたいな世界。

 

ということはですよ、イラストを描いただけで、そのうち映画すらできてしまうようなことが起きそうですし、背景イコール「下絵」というような虐げられた存在の絵描きさんが、いきなりスターになることだって考えられるのです。

 

そのままでっかいスクリーンに写せば、立派な映画の背景になっちゃったりするのですから。

 

これかぁ、アップルがクリエイティビティに立ち返るという宣言は!。iPhoneポートレートでは、「何だこれだけ?」って思っいたのですが、今までになかったようなものすごい性能だということがわかりました。