iPhoneの突然死とMaxの話

友達と楽しく会食した、翌日の土曜日は、とても予定の詰まった日でした。

様々な手続きとか、諸々あって、夜には友達のライブと打ち上げがありました。

そんな日の朝、目を開けると、充電しておいたiPhone7の画面が真っ暗になっています。

 

「ああ、そういえば、夜中寝る前にディスプレイがふっと消えた気がする」

 

その時ライトニングケーブルが刺してあったか、刺してなかったかはよく覚えていません。とりあえず、もう一度ケーブルを刺して、しばらくほっておくことにしました。

 

実は、前の週、このiPhoneには変な現象が起きていました。

 

ディスプレイの精細度が、急に落ちて、iPhone3Gぐらいになってしまっていたのです。きっかけはなんだかわかりませんが、ふと、動画を見ると、やけに荒くてよく見ると高精細モードになっていない事がわかりました。リセットしてもバックアップから戻しても、変わりません。何日かそのまま過ごしましたが、一向に治りません。

 

「こりゃ完全に故障か?」

 

と思ったのですが、カーナビアプリを立ち上げたら、あっさり戻って

 

「ああ、戻った戻った、コレで大丈夫」

 

と勝手に思っていました。

 

そして、この日、2018年10月17日。iPhone7はお亡くなりになりました。享年1歳半。ケーブルを刺してもうんともすんとも言わず、リセット手順をやっても、メンテナンスモードの手順をやっても、PCにつないでも、純正アダプタでも全く反応なし。

だんだん冷や汗が出てきました。

 

「とりあえず、アップルに連絡だ」

 

ホームページからアクセスすると、自分のiPhone7のアイコンが有り、そこからクリックして、問い合わせメニューに・・・。

 

「このiPhoneの無料診断は、終了しています」

 

行けない、行けないぞ。しかしここはアレです。騙しのテクニックです。「最近買ったアップル製品の問い合わせ」ボタンがあります。1年半前も、最近といえば最近です。

ポチッと押すとチャットが開始できるようになりました。10分ほど待つと対応者が話しかけてきました。

 

いろいろやり取りはあったのですが、結局のところ、iPhoneの本体交換しかないようです。その代金36,800円

 

いわゆる文鎮化。

 

iBookから数え、長らくアップル製品を使っていますが、文鎮になったのは初めて。しかしここからが難題です。修理の申込みをその場でしたのですが、どのショップも在庫はあるものの、混雑で、予約が取れません。なんでも電池交換キャンペーンで、人が押し寄せてきていて、どこもかしこも一週間予定が埋まりっぱなしなのだとか。

 

「買うなら並びませんよね?」

 

ということで、この瞬間、購買スイッチが入りました。

目指すは、あのクソ高いiPhoneXs Maxです。6.4インチ有機ELディスプレイステレオサウンド、デュアルカメラ、最高です。最高ですが、価格はなんと15万円を超えます。

 

しかし買う!スイッチが入った私は止まりません。

 

友人のライブまでまだ時間があるとみるや、銀座へ一直線に向かいました。私は4からiPhoneを使っていますが、7からSIMフリーの端末で、格安SIMで運用しているので、今回もキャリアには行かず、アップルストアー一択です。

 

銀座のアップルストアーはめっちゃ混んでました。外国人の方が多いなぁ!おいそれとサンプル機種も触れません。

 

「ゆっくり見ている時間はないな」

 

入り口に立っていた、二人の男性に声をかけ、Maxを買う意志があることを伝えます。アップルストアーの店員さんはツンデレなので「買うカスタマー」以外は放置です。それをうまい言い方で「商品をゆっくりご覧になれる」などといいます。

 

程なく、可愛らしいアジア系外国人の販売員の女性がやってきます。日本語はエクセレント。

 

「これ、どうですか?」

「ワタシもコレを買ったんですけど、とってもイイです。存在感が違います」

「画面が大きいとやっぱりそうだよね」

「7を持ってたんですけど、ワタシ、ガマンできませんでした」

 

なんていうんですか?ギャルゲーでいうと「彼女から買う」「買わない」という選択肢が出てきて、「買う」一択な感じ。

 

商談を進めていると、目の前にいた、アジア系の外国人の少女が羨望の眼差しでこちらを見ています。キャッシュで15万。

 

「かうんだ、この人」

 

そんな顔しています。店員さんにキャッシュを渡し、アップルケアーだけクレジットで払う旨、伝えました。結局故障した7は下取りもできず、捨てるしかないようです。ただ、交換修理の依頼をして、36,800円出せば新品になります。

 

「同僚にでもあげるか、あいつ、6の16ギガバイトとか使っているし・・・36,800で新品ならまぁいいだろ」

 

まぁそんな使いみちしかありません。

 

で、手にしたMaxですが、店頭で見て、きれいだったので、色はゴールド。マック時代から、黒ベゼルと決めていたので、ずっとiPhoneは黒やスペースグレイを使っていたのですが、Xsは何を選んでもベゼルは黒なので、今回は色を変えました。

 

運用は・・・自分、指が長いので、なんとか日々の生活はできています。顔認証はやっぱり便利。ストレージも256GBあるので、1万曲以上ある自分の音楽ライブラリーを全部入れました。それでもまだ余ります。機能はまぁそれ以外、7と変わらない気がします。スイカがやっぱり強烈便利でしたからねぇ。

 

ディスプレイはスバラシイのだと思いますが、撮りためた写真も、壁紙も、今までのスペックのiPhoneでしか撮影していませんので、イマイチわかりません。

 

これからおいおい、って感じですかね。アップル製品て「そこはかとなく、居心地が良い感じで、じわじわ来る」ってのがお決まりですからね。

生産性の話

その昔、15年ぐらい前でしょうか。すごく難しいというか、難解なと言うか、ある時期にならないと見えてこない仕様の仕組みを考えてまして、1人でずっと抱えてました。

 

いつかは出来るのですけれども、待っている人たちはたまりません。

 

ほんとギリギリになって結末が見えた時、一気にフローを描いて、と言うか描ける人に伝えて、1日で動くものを作りました。

 

その時はああ、終わったぐらいにしか考えられなかったんですけど、よく考えたら生産性の低い話ですよね。

 

考えてる時に、考え方の考え方を共有しても良かったのかもしれません。

 

そこのエンジンの部分ができれば、あとはその組み合わせとわかっていたので、トラブル時の対応とか、過渡期のケーススタディとかは全てそこから出しました。あっという間に、動き方が見えたんです。

 

ヒヤヒヤしました。本当に。もう限界でしたし、お陰で頭が湧いちゃって、いまでも病院通いです。

 

それから15年ぐらい経つわけなんですけど、今はかなりやり方を変えました。

 

半分ぐらいで、終わりにしてしまうという事です。自分は半分考える。

 

で?どう?なんて聞いてみて、難産な後半部分は委ねちゃいます。すると、いい終わり方を考えてる人がいたり、そもそも論を持っている人がいたりするので、その考えにフィットする方向にすれば良いだけなんです。多くの人は結論ありきで考えていて、プロセス設計からする人は非常に稀なんですね。

 

やり方がわからんと。

 

ですから、1から50までを私のパートとしました。

 

1から100まで考えなくていいんですね。

 

この事で、改善した歩留まりは、残業ゼロっていう結果になりました。

 

そりゃそうです。仕事が半分なんですから。その代わり、残業代というサラリーが減りました。マンション生活の維持もできなくなりました。

 

で、今逗子に引っ越したってわけなんです。

 

人生、なにが起こるかわかりませんね。

引っ越しました

苦節2年の時を経て、ついに長年住んだ川崎から、逗子に引っ越しました。

 

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家を建てるには様々な予想外なことが起きて、精神的にもきつかったです。

 

まだやり足りないこともあるのですが、とりあえずは一月経って落ち着いて来ました。

 

もてあますことなく、ちょうどいいサイズで、通勤もラク、海も近くて魚が美味しいです。ほぼ思い描いた通りの生活です。

 

マインドがもっとオープンな感じになればベストですね。

結局miniも買ってしまいました。

メルカリで安く手に入ったので、タイムドメイン miniも仲間入りすることになりました。

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噂通り、単体だとオーケストラはとても良いです。ユニットが少し大きいせいか、低音がそこそこ出るので、スケール感があります。ただ、lightのような小さい音、例えばトライアングルやウッドブロック、ドラムのスティックの音のようなものは拾いが良くなくて、その面だけで言えばlightの方が上です。個人的には単体では、lightの方が好きです。

 

で、なんで単体ではという話になるかというと、パラレル接続というのがイイらしいとの事です。

 

なんのことはない、2分岐して、mini とlight二つ鳴らすというものです。

 

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こんな感じです。コレがなんと。やった人のみわかる、やってみないとわからない音でして、二つのスピーカーの欠点を補完するような感じで、すごい音になります。

 

20〜30万円ぐらいのスピーカーって感じになります。今ならそれがたったの2万円で(※中古)!なんとアンプも付いています。

 

にわかに信じられないことが目の前で起こります。そんなアホな。です。子供の実験じゃないんだから。です。

 

そんなことはわかっています。でも目の前の事実はそうなっているのです。そんなはずはないと言っても、そうなってるんですよ!

 

おおよその人類はこのセットで満足いくと思いますので、みなさんこうした方がいいですね。

 

そう、全人類。

 

 

侮りがたし!

これ。

 

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数年前に組み立てたマウンテンバイクなんですが、ずっと調子悪かったので、自転車屋に出そうと思っていました。ずっと思ってましたが、引っ越しも近いので、致命的なところだけなんとかしようと。一番はクランクのがたつき。他はなんとか自分でできそう。

 

やりたいことはこんなこと。

 

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そんなわけで、いつも行っていた、環八のワイズロードに。

 

行ってみたら、なんと閉店していました…。

 

川崎店ができたのだと。

 

「環八ご利用いただいていた方は、川崎店でお願いします」

 

とホームページに。きた道を引き返して、真新しい川崎店に。

 

しかし

 

川崎店ではMTBの修理ができないとのこと。横浜店に行ってくださいとのこと。

 

不思議だ、MTBだろうがロードだろうが、クロスであろうが部品はシマノです。何が違うと言うのか。ロードの方が調整シビアじゃないのでしょうか。

 

いやぁ、横浜とか遠いし、どうしようかなぁと思って、ダメ元で近所のママチャリ屋、ダイワサイクル幸店に出してみました。

 

受け付けてくれたのは、ちょっと詳しそうなお兄さんで

 

「最悪BBの故障で、交換ですが、なんとかなるかやってみます」

 

90分後、再び訪れると

 

「お客さん、この自転車、クランク変えてますか?」

 

と言われたので、

 

数年前に変えてますと伝える。

 

「ロード用のBBがついています」

 

ええっ、クランクとセットで買ったのに?

 

クランクは間違いなくMTBのディオーレなのですが、買った時ついてきたBBが間違っていたらしい。

 

原因がわかれば自分でもできるのですが、そこはそれ、原因を探ってくれたお店の人に任せます。工賃もリーズナブルなので。

 

いやぁ、さすがプロですな。ママチャリ屋さんとはいえ、自転車好きな人がやってるといいですね。

 

接客も親切でした。

 

タイムドメインLightを買いました2

タイムドメインのスピーカーを試聴して

 

それからしばらく、家の引越しのこともあり、しばらくなんの行動もしなかったのですが、不用品をメルカリに売りに出したりして、けっこう持ち物を整理していたときに、ふと、目に入りました。というか検索しました。

 

「yoshii9」

 

稀に10万弱で売られているようです。引っ越し前に10万はちときつい。

 

「あ、でもあの小さいやつなら・・・」

 

ありました。ヤフオクに出物が白いタイムドメインlight。現在価格は5,000円。本当は、新品を買って、あの小さい会社を応援したいところですけど、まずはお試しですし。結局ちょっと競りまして、7000円+税+送料。8000円ってところで落ち着きました。

 

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さっそくPCにつないで、鳴らしてみます。タイムドメインlightはアンプが付いているので、聞きたい音源を再生する機器に接続するだけで音が聞けます。これまたすごい細っそい線で。なんでも銅線は細いほうが音がいいのだそうです。そんな事言すら、個性的なところです。普通は7000円で太いケーブル買いますからね。

 

で、鳴らした結果なんですが。

 

「すごいのはすごい。すごくないのはすごくない。すごいのを探す旅に出そう。」

 

という気にさせられるスピーカーでした。当然普通のPCスピーカーよりは断然いいですが、音の良い録音、良くない録音がすぐわかるので、自分のライブラリに別基準ができた感じになります。

 

とても気に入ったのは、ダン・ヒックスの2000年台のアルバム。音の分離がすごく良く、小さい楽器がたくさん鳴っているのでとても気持ちいい。ダンのヴォーカルもそこにいるみたいです。さすが名盤。

 

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意外に面白かったのは、テクノなんかわりといいんですね。シンセサイザーなんだから音がいい悪いなんてあるのかって話もあるんですけど、空間表現が良い感じで、あ、もともとこういうことやりたかったのね。なんて思います。

 

ヴォーカルものは割と良し悪しが出る感じです。アニソンなんかはちょっとごちゃっとしていますかね。でも初音ミクの一連の神曲なんかおもしろいです。とっても凝ってるんですね。さすがボカロPの方々は凝り性が多いというか。一つ一つの音がはっきりしていると、アレンジの難しさで気が狂いそうです。クレイジーなんでしょうねぇ。

 

なんていうんでしょう。最終的に出てくる作品ってのはCDなんでしょうけど、ちゃんとCD作っているなって盤はいい感じに鳴ります。

 

ふと気づくわけなんですけど、音の良さでCDや音源を買うわけじゃないなって。アーティストが好きだったり、曲が好きだったり、その時流行っていたり。そういう理由なんです。音はそれで良かったらラッキーみたいなところがありますよね。好きな曲がいい音だと嬉しい。今どきはすごいお金かけてライブラリを育てなくてもいいので、そういうの意外に気軽に集めちゃうのかもしれないですけれど、基本、好きなものばかり集めるわけで、音に関してはばらつきがあるわけです。

 

勘違いしちゃいけないのは、そこでして、音の良さを一番にアーティストの良し悪しを決めるわけでもないのだから、いい音のものばかり集めるのはどうなのかなって。

 

良いスピーカーってのは諸刃であるってこと。ぐらっときちゃうわけですな。オーマニは。

 

あっ、ぜんぜんスピーカーの話じゃないですね。素晴らしいスピーカーです。一家に一台!